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研究・開発

Laboratory

TTtimer

生鮮品は生産地・加工場より冷蔵状態で消費地まで流通するコールドチェーンにより品質が保持されます。

しかしながら流通途中での温度状態がどうであったかは着荷時点で確認する事は困難でした。

そのような課題を解決する為、インパック株式会社と北海道大学はメイラード反応を利用した簡易の積算温度インジケータTTtimerを開発しました。

TTtimer Flyer Japanese

TTtimer Flyer English

積算温度とは

例)20℃×24時間=480TTV
  10℃×24時間=240TTV

TTtimerが花きで実現できること

鮮度の良い切花の調達が可能に

切り花の品質は流通過程の温度に大きな影響を受けます。

TTtimerを出荷箱に貼りTTtimerの色の変化から流通過程での積算温度を可視化する事で鮮度のいい状態で届いたかを確認する事ができます。

切花の確実な日持ち保証販売

切花の日持ち保証販売にフレッシュネスメーターの活用
切花の日持ちは温度時間値が重要な要素となります。

品質管理には、コールドチェーン。出来るだけ低い 温度で保管、輸送する事が求められます。

種類にもよりますが切花の生命力の温度時間値は9000前後です。
1週間の日持ち販売を保証するためには、加工メーカーは500の品質で調達する必要があります。

※海外の一部の企業はクオリティコントロールのために 300 を採用しています。

TTtimerは食品の鮮度保持にも役立ちます

TTIは当初、北海道大学にて食中毒に対するリスクを減らすために開発されたものです。
生食用の食品を運ぶ際に急激な温度変化に気づかず、それを食すると食中毒などの被害になるため。

輸送時の段階で外観上明らかにその変化がわかることを目指し開発されました。

TTtimerを活用することで、食品の鮮度保持にも役立ち低温でも増殖する食中毒菌に対するリスクを軽減することが可能です。

その他にもこんなことに応用できます

  • 輸送時の品質管理
  • 賞味期限の補助
  • 果物の食べごろ表示
  • 家庭内での食品管理

TTtimerは工業製品の保管にも役立ちます

温度時間値が製品の劣化に関わる工業製品のフィルムやインク等の経時変化を把握できます。

様々な品質管理にお役立ていただけますので、お気軽にお問い合わせください。

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TTtimer制作ストーリー

代表の守重知重は40年以上の長きに渡り、花の鮮度保持に人生を捧げて参りました。

いかに綺麗に切花を包むかということはもちろん。いかに品質を保つかという鮮度保持が最も大切な課題と捉えています。

切花に残された生命力の鍵を握るのは温度時間値。消費者に長い時間楽しんでいただくためには、温度時間値の管理を徹底する必要があります。

生産者から消費者に渡る流通過程の中での物流、保管、移動中に誰もが簡単に見える方法で鮮度を明らかにできたら切花の生命力を維持したまま消費者にお届けできることになる。

そうすることで切花ロスも低減できることになり花業界に大きな革命をもたらすことになるだろう。その信念で北海道大学との共同研究により多大な時間と費用をかけて2019年11月に開発に成功したのがTTtimerです。

この開発が切花ロスだけでなく、食品ロスの低減にも役立ち世界的な問題の解決の一助になれば幸いです。