人間国宝 善竹十郎先生
今日は東大和の倫理法人会のモーニングセミナーに善竹十郎先生が講師で来られました。5時前には会場にお越しになっていたようです。今年は二度ほど国立能楽堂で先生の舞台を拝見しました。
善竹十郎先生は人間国宝です。ここまでの方が我々のために東大和まで朝5時に来られ、講話を頂くことはもったいないことですが、ご本人は意に介さず、挨拶も話も、誰よりも大きな声でなさっていました。人間的にも素晴らしい方です。
善竹と言えば金春善竹が有名ですが、その「善竹」は先生の祖父に当たる弥五郎がその功績を認められ、金春宗家から「善竹」名を与えられました。更に、弥五郎の功績は狂言界で初めて人間国宝になったことです。
弥五郎には4人の子供がいましたが、次男は大蔵流宗家を継ぎ、他の兄弟たちはこぞって善竹性を名乗り今日に至っています。今では善竹会として毎年狂言の会を開催されています。私も銀座の観世能楽堂を訪ね、先生方の狂言を拝見いたしました。
昨年は先生のご長男がコロナで亡くなるというご不幸に合われましたが、いつもと変わらぬお姿に少々感激いたしました。
最近保育園の理事長を拝命していることを申し上げたところ、保育園での狂言教室はとてもいいので、私の保育園でもやろうと言ってくれました。狂言の大きな声、いい姿勢は園児の教育にいいと思います。