国産花き生産流通強化推進協議会開催
MPSジャパン(主に花きの環境負荷低減の生産の認証や普及活動を行っています)が事務局を務める上記協議会の報告会が法政大学一口坂校舎でありました。
印象的であったのは、現在福花園種苗におられる市村先生(前、農研機構花き研究所所長)の発表でした。山形はじめ全国の花き試験場などに研究委託され、多くの切り花や鉢花の品質保持研究を発表されていました。
同じ品種でも日持ちや終了時の姿に差があること、具体的にはラナンキュラスのポンポン系のメルリーノは最終落弁となりますが、一般品種のラナンキュラスは茎折れが発生するといった具合に品種間の差が出ることが発表されていました。
またスカビオサではSTS(チオ硫酸銀)単体処理だけのものよりGLA(グルコース、硫酸アルミニュームなその混合液)を混ぜたものの方が明らかに日持ちすることが証明されています。スカビオサの場合品種間の差はほとんど出ていません。
大変地道な研究ですが、品種によりさまざま異なる結果が出ることになり新品種が出るたびこれらの研究が実施されることになるでしょうが、大変重要なことです。
今回の報告会では物流の効率化、日持ちJAS、花きの環境対応への取り組みなど様々な発表がありました。
また、毎年行われる花の消費動向調査は実に明快な結果を出していました。花の消費は切り花、鉢物ともにダウン、しかし価格帯はアップ傾向でした。重要な調査です。