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花の業界情報

あっという間の30年

昨日花事業や頼まれごとをしたときなど、ご相談などでお世話になって卸売市場のご担当の方にお越し頂きました。その方の前職は昔私が大変お世話になっていた大手生花店の方でもあり、少しばかり昔の話を互いに致しました。

 

思い出深く、今でも通用する話は大手化粧品メーカーが上得意の方々へお花をお送りするという企画を勧められました。発注先は大手デパート二社、さらにデパートは出入りの大手生花店に発注するという流れでした。絶対にクレームは出さない、という盤石の体制でした。

 

生花店二社とは常日頃お取引を頂いていましたが、この企画については一社の生花店から

お話を頂きパッケージを任されていました。この時問題になったのが12月以降の青森から北の配達地域での凍結の問題でした。早い段階からテーマは冬対策でした。何度かのテストの結果、段ボールは勿論、発泡スチロール(20mm厚)であってもマイナス20度以下になれば間違いなく凍るということでした。そこでボックスの中に水枕を敷きその上に緩衝材で包んだ切り花を置き包装する。これでマイナス10C10時間は凍らないという条件を作りました。勿論更に厳しい地域はたくさんあります。そこで北海道の配送業者の営業所を回り、我々の切り花の容器については配達の出るまで営業所の部屋の中に入れ、更に毛布を掛けてほしいと頼みました。

 

結果、冬はノンクレームで過ごすことができ大いに喜びました。しかしもう一方の生花店の荷物は北海道、青森で凍結の事実がありました。早速連絡を頂き同じ包装を使用したいとのリクエストを頂きました。結果翌年から二社の生花店には同じ容器を販売しましたが、どちらも問題なく冬場を通過しました。この企画は3年間の企画でしたが、その間はクレームの発生もなく終了しました。

 

現在冬場対策はクール便で対応することで問題がありません。

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