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いつも変化はイギリスから

少なくとも5年前までは、イギリスの花き産業はその10年前の姿と同じでありました。大手量販店8グループの花きの調達先の主体は、オランダに本社をもつダッチフラワーグループの会社であり、その時代は長く続いていました。しかし今回話を聞き、少々驚きました。そのダッチフラワーグループが苦戦を強いられています。確かダッチフラワーグループは1000億企業となっていました。

 

しかし、東アフリカの企業(生産者)2社とコロンビアの生産者1社が共同で会社(MMフラワー)を設立し、イギリスの量販店8グループに対して切り花の供給を始めたのは今から5年前の事だと言います。そして現在、イギリスの量販店は花の30%をその1社から供給を受けることになりました。

一言で言えば、生産者(アフリカ、南米)が英国でダイレクトに加工し、花を量販店に収めていることになります。この事実は勿論誰にも止められません。最もいい立場にいる大手生産者が自ら加工会社を起業し、自ら量販店すべてを相手にビジネスを始めました。この流れには、どこも、誰も中に入れません。前述の30%は更に伸びる勢いです。また、同じ形態をもって今年いよいよオランダに進出しました。MMオランダです。オランダには元々東アフリカに生産子会社を持つシェア社があります。ここは650haの農場を持ち、ドイツの会社を中心にバラの供給を行っていました。しかし今回のそれはそう単純ではありません、イギリスの量販店の優れた商品政策を理解し、様々な商品を展開し、供給しています。単なるリパック(バラ)もあります。更にブーケもあります。確実に商品政策を実施しています。つまり新たな会社はフルラインで加工生産し供給を果たしています。

 

ダッチフラワーグループは当初、20数社のオランダの仲卸が集まりました。20年以上前です。つまり花の流通の真ん中にいる企業が加工の大手に変化しました。今回はさらに川上の大手生産者グループによる加工となります。尤もいいポジションの企業となります。

 

私は国内加工のイメージを重ね、将来イメージしていくつもりです。

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