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能 定家

特に11月末から毎日が飛ぶように過ぎていきます。それでもどうしても出かけたかったお能の会が国立能楽堂であり、昨日義母の見舞いに朝早く出かけ、午後1番で千駄ヶ谷の国立能楽堂へ到着しました。普段は一人が多いのですが、今回はお能の先生の会(高橋忍先生)でしたので妻や兄弟を誘い、友人を誘い出かけました。

 

先生の奥様にご挨拶をすることが出来、中に入りました。今日は「定家」が上演されます。動きのないお能として有名ですが、それでも格調高い演技が続き約二時間楽しませていただきました。

圧巻は昔契りを結んだ式子内親王の墓(塚の作り物:四本の柱を上の方で結んだ小さな建物:人一人が入れるサイズ)で前シテ(村娘に姿を変えた式子内親王)がその狭い建物の中で昔の式子内親王に姿を変えていくところです。塚から再度登場する場面では全く違った衣装となっています。一人入れば一杯の塚の中でどのように着替えるのかそれも一人で行うことを考えれば不思議な舞台です。

塚の周りに張られた布を外し式子内親王が現れますが、塚の上には定家の執心を表す定家葛の根が張られ定家の執心を表しています。

 

最もこの方法は少し古い方に属しています。その後、着替えは一旦舞台から引き下がり、着替えは場所を変え行います。その後再度登場するのが通例になってきました。

良い番組を拝見しました。

約二時間の長いお能でした。

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