海外へ
今年は海外へ出る社員が多いようです。根底には今までコロナで中々動けなかったこともありました。それから3年になろうとしていますが、ようやく海外へ出るとことが普通になったようです。ただ異なるのは、コロナ前はほぼ私や本店の専務などが出かけていましたが、今年は確実にメンバーが変わり、インパックの専務や貿易部のメンバーが中心になってきました。かなりの若返りです。
特に来月出発するメンバーは4名になりますが、オランダの機械メーカーでの研修が主な仕事となります。様々変わる機械の対応するため若いメンバーだけで出発します。更に11月は3名でオランダの展示会を中心にイギリスに足を延ばすようです。上期にも中国に貿易部を中心に出かけていきました。社長はJFMAのツアーで韓国へ出かけました。
更に来年からは元に戻し、オランダ、中国の展示会は必ず出かけることにしたようです。また、チャンスがあればアジアの展示会には出展する計画もあります。
花き業界の中ではオランダから学ぶものはなくなった、といった声が聞かれましたが、私は今こそオランダに学ぶことが重要と考えています。オランダは度重なる農業の危機がありました。花も含め海外からの大量の輸入の前にオランダの農業生産は危機に陥ります。しかし私が知る限り3度はそれらを押し戻し、常に農業を世界のトップクラス(実際には二番目)に位置付けています。その背景は常に技術革新が行われてきました。今も続いています。北海道の巨大なポテトの選別機もオランダ製です。
花の生産では1時間に8,000本の選別を行う機械がありますが、その機械の技術も日進月歩を続けています。
昔、ルッテ前首相(現、北大西洋条約機構事務総長)がオランダの農業関係者数十人を引き連れて日本で農業ミッションを行いました。この時セミナーもあり参加しました。この時、度重なる危機にもかかわらず必ず復活する元は何か、と質問しましたが答えは「それはオランダ人の持つ精神だ」と答えました。若い社員にはぜひオランダの強さの秘密を見てきてほしいと思います。