讃岐と武蔵野
今日病院帰りに三鷹のうどん屋さんに寄りました。ここは三鷹の繁盛店として有名です。
武蔵野うどんは間違いなく市民権を得たようです。今から20年前は東大和市にも武蔵野うどん専門店が4件ほどありました。一つの例ですが喜多方ラーメンが全盛の頃(今は30年前から見ると20%落ちています)人口500人に一軒の喜多方ラーメンの店が一軒あったようです。確かに30年ほど前に喜多方へ参りましたがラーメン店が軒を連ねていました。中には朝6時には開いている店もあり。友人が「朝ラーメンに行こう」と誘われ聞いていなかっただけに驚いたことがありました。
上記のように人口500人に一軒と言う事になると東大和には160件のうどん屋さんがなくてはいけません。それが今は一件になったものですからとても東大和のうどんはうまいと自慢はしてもとてもうどんの街とは言えません。
一方さぬきうどんで有名な香川県はどうやら1,800人に一軒の割の様です。これもすごいと数字です。何といっても一人当たりのうどんの消費量は日本一(一人当たり230玉)とあります。ほぼ毎日食べている勘定です。正真正銘のうどん県です。
さて、武蔵野うどんの勢いはそれほどではありませんがそれなりの歴史があります。昔から寄合の最後は必ず糧うどんでした。武蔵野うどんの基はその「糧(かて)うどん」です。暖かなつゆに冷たいうどんです。この地域の年寄はみんな知っています。今は肉汁うどんになっていますが、当時はゆでた油あげ、大根の細切り、ホウレンソウに限りませんがゆでた緑の野菜が入ります。質素そのものですが当時は油揚げが入る分だけ御馳走でした。それが今は油揚げの代わりに豚肉が入り一層おいしい汁に仕上がります。それを武蔵野うどんと言うようになりました。
今東京多摩地域に代わり埼玉県上げて武蔵野うどんを盛り上げ、香川県に対抗しようとしています。