何が何でも!
能登のインパックは今年で15年が経ちました。昨年の地震から一年半が過ぎ、工事も初期の予定はすべて終了し、今はその後計画した自動倉庫の作り替えの準備を行い、さらにその他、当初気が付かなかったところの様々な場所の改修を行う予定になっています。さらにこれからは設備関係の拡充に向け進めるところでもあります。
工場経営は実に様々なことがあります。勿論危険と隣合わせの場所もあります。更に機械の取り換え、メンテナンスなど、いつもどこかを修復しています。工場は実に計画された場所となります。インパックにとって製造は夢の領域でした。当初購入した設備はいつどこが駄目になるかは全く分かりません。初めのころは故障が起きて初めて部品の寿命を知ることになりました。すべての設備の状況を把握できたのは何年もたってからのことです。今はベテランの社員の皆さんがそれらを理解し、ようやく事前に対処できるようになりました。これは素晴らしいことです。今の社員の皆さんは先輩のいない中で機械の性格をつかみました。更に消耗品の取り換え時期をつかみました。これらは大変なことです。仕事をしながらノウハウをつかんでいったのです。それでもまだ不十分です。社員の皆さんは懸命に、より良い製品を作るために機械と格闘しています。今は漸く後輩に教えることのできる社員が増えてきました。
さて、インパックには夢があります。今の工場は製袋機でスリーブを作っています。これからは印刷をやります。また、ラミネートもやります。28歳のころ思った一貫メーカーになる夢です。
町の包材屋が全国区の一貫メーカーになるのです。一貫メーカーの最も大きなところは大日本印刷、凸版印刷など優れたところばかりです。包材の真ん真ん中にインパックを進ませます。これはドメインの拡大を意味します。
確かに袋屋ではありますが、ずいぶん幅が広がります。本物の包材メーカーに向かっていくことになります。50年前照明器具トップのオーデリックの伊藤和夫社長から「メーカーになりなさい」と言われましたが、50年をかけて約束を守ることになりそうです。