粋でいなせな・・・
昨日のNHKで新宿区内にある十二社(じゅうにそう)の神社の近くに住む鳶職の皆さんによる木遣り歌が流れていました。いつ聞いても「粋でいなせ」な文化を引き継いでいます。火消しも兼ねている皆さんの正装は町火消の伝統を引き継ぎ、先日の雪の中の出初式は見事なものでした。本当に素晴らしく、来年は見に行くつもりです。
子供の頃は近くの公園によく見に行ったものです。
話は違いますが、先日テレビ出演された新宿の皆さんの中で頭を務める方の暮れの仕事をみて、これが本物なのか、と改めて感心いたしました。
彼は50余りの松飾を作っています。それも全て近所に納めることになっています。感心したのは家の庭先で大きな松飾りをわずかの人数で作っていました。私は毎年、生花の卸売市場で山のようにある松飾りを見て、あらかた茨後の方から入荷するものとばかりと思っておりました。勿論それが主流なのでしょうが、とにかく大変な量の松飾が市場にあふれる日があります。松市の頃でしょうか、市場を介しての流れは商流として確立しているのでしょうが、新宿のそれを見て、その昔の伝統を再認識いたしました。
更にその制作過程を見ての印象ですが、とにかく美しいのです。長い竹を中心に松の枝を周りに置き、荒縄を幾重にも巻き付け仕上げていきます。出来上がりの美しさもさることながら制作過程も流れるように作り上げている姿も美しく、伝統というものはこれでなくてはいけないと思いました。
いい番組でした。