エチオピアの農業
今回の展示会にお越し頂いた中にエチオピア大使がおられます。
大使は書記官2名と共にお越しになりました。沢山の写真を撮られ、特にエチオピアのバラ前ではインパックのメンバーと共に写真に納まっていただきました。
大使は元農林大臣で花の産地や生産者の事をよくご存じです。インパックの仕入れ先の方もご存じでした。エチオピアにとって農産物の生産は重要な産業です。勿論国家は工業国家になるという大きな目標を持ってはいますが、その前に農産品の輸出を更に伸ばしていきたいという考えもあります。
私の知る限り野菜の生産は数十haから100haを超える生産者の方がいます、インパックの仕入れ先のバラの生産者も、一方で野菜をヨーロッパに出荷しています。スナップエンドウなどが多いようです。このように大量生産し、海外へ出荷する生産の方がいる中で、国内出荷向けの産地も多く存在しています。この方々は小規模の畑を持ち生産しています。
また、かなり驚くことがあります。日本でも段々畑や田んぼが有名な地域があります。しかしエチオピアのそれは三角錐のような山がいくつもある地域にあります。ここでの生産者は皆さん山の頂上に暮らし、畑は山そのものを段々畑にしています。それは見事です。日本のそれと比較しようがないほど大掛かりです。山の下から上まで全て畑です。生産者の皆さんは住宅が山の頂上ですから毎日山を登ったり下ったりしながら生活をしています。
最後になりますが、輸出品の中で最も多いのがコーヒーです。エチオピアの主要産業です。そのコーヒー輸出が最近変わりつつあります。それは単に豆の輸出から最終製品の輸出です。コーヒー豆を焙煎し包装したもの、更に粉にして袋詰めしたのものなどが増えてきました。付加価値を付けた商品です。その設備は見事なほど自動化しています。今後大きく伸びる分野です。