かわいそうな私・悪いあなた
ギリシャの哲学者であり、アドラー心理学の研究を行う岸見一郎さんの本の中(幸せになる勇気)に出てきた言葉です。
この言葉、ことによると「いつでも・どこでも・誰にでも」当てはまる気がします。勿論「誰でも」は私の偏見です。そんなことを思わない人は世の中には沢山いるでしょう。
私はよくこの言葉を思い出します。尤も現在は自分の事より人に話す方が多いかも知れません。昔は仕事や家庭でもそんな風に思ったことはありました。しかし瞬間打ち消すことが多かった気がします。
岸見一郎さんは相談を受けると三角柱を相談者の前に先ほどの言葉を書いた二面を見せ話を始めるそうです。つまり相談者は三角柱の二面に書かれた「かわいそうな私」と「悪いあなた」を見ることになります。本人には見えませんが、先生の側の一面には「これからどうする」(ここは記憶が定かではありません)と書かれています。
多くのカウンセラーは先ほどの二面に話が終始するようですが、先生は「これからどうする」が重要だと言われます。
さて、いきなり歌謡曲の話しです。
わたくしの好きな藤圭子さんの歌に「明日から私は」というのがあります。「あきらめました あなたの事は 何も言わずに手を引くわ」とあり最後には「すべて忘れて これから一人」となります。
私はこの歌を聴くたび、いつも岸見先生のカウンセリングとそっくりと考えています。