第3のローマ
第1のローマは、現在のローマを中心の世界帝国になったローマを指します。第2のローマは現在のトルコの首都を中心に勢力を拡大させたビザンチン帝国です。現在のインタンブールはその昔のコンスタンチノープルです。更に昔はビザンチウムと言い小さな町でした。
コンスタンティヌス一世が東のコンスタンチノープルへ都を移し、大変な速度で帝国を形成していきました。東ローマ帝国もビザンチン帝国も同じ国です。1,000年続きました。
そのビザンチン帝国を引き継いだと言われているのがロシアです。今から1,000年ほど前、ロシアはビザンチン帝国からオーソドックス(現在ロシア正教会)=宗教を引き継ぎました。ビザンチン帝国亡き後、ロシアはその後継者と自認していました。
モスクワのクレムリンのある赤の広場から奥にある、巨大な壁と共にある建物は何者をも寄せ付けないような異様な雰囲気を持つ建物です。初めてここを訪ねた時「ここは第三のローマ」そのものだと感じました。
更にことがあると必ず、プーチンと正教会の総主教が並んでいる姿はビザンチン時代の皇帝と総主教で国を治めるという「ビザンチンハーモニー」とよく似ています。
更にロシアでは大統領選の最中で、もうすぐプーチン大統領が選ばれると言われています。それも80%以上の支持を受け、圧倒的な強さで選ばれると言われています。事実そうなるでしょう。
その昔のビザンチンの皇帝は民衆の歓声があって初めて皇帝として承認されたと言います。そうでない皇帝は皇帝として認められませんでした。その点からも多くのロシア人から認められるプーチンのロシアは紛れもなく第3のローマです。